ドングリ(団栗)
ワンコの散歩で出会ったドングリ(団栗)
ドングリの写真
ドングリが落ちていました★
ドングリは、ブナ科の植物である小楢(コナラ)、水楢(ミズナラ)、橡(クヌギ)、柏(カシワ)、粗樫(アラカシ)、白樫(シラカシ)等の果実の総称です。
特にクヌギを指してドングリと呼ぶ場合が多いようです。
ドングリの原産地は日本や東アジアです。
ドングリの形は、橡(クヌギ)、棈(アベマキ)、柏(カシワ)は球形、白樫(シラカシ)広楕円形、水楢(ミズナラ)は卵状楕円形、粗樫(アラカシ)、姥目樫(ウバメガシ)は楕円形、小楢(コナラ)、馬刀葉椎・全手葉椎(マテバシイ)は長楕円形です。
ドングリの利用法
縄文時代や弥生時代の遺跡からどんぐり貯蔵庫が発掘されています。
ドングリは昔から食料としてきた利用されてきたようです。
ドングリは非常に栄養価が高く、68%が炭水化物、18%が脂肪、6%がタンパク質で、ビタミンAやビタミンCやアミノ酸も多く含みます。
ただし、強い渋みがあるタンニンも含まれています。
スダシイ、ツブラジイ、マテバシイなどシイ類のドングリはタンニンが少なく甘みもあるので、そのまま煎って栗のように殻と薄皮ををむいて食べることができるそうです。
長崎県にはマテバシイのドングリで作られた「まて焼酎」というお酒があります。
高知県の樫豆腐(カシ豆腐・カシキリ豆腐)や、宮崎県では樫蒟蒻(カシゴンニャク)や、岩手県の「しだみ団子」にもドングリが使われています。
長野県ではドングリで代用コーヒーが作られています
海外では、スペインのリキュール「リコール・デ・ベリョータ」にドングリが使われています。
韓国ではドングリのデンプンを冷やして凝固させたムク(ムッ)というゴマ豆腐のような食べ物があります。
ドングリを食べて育ったイベリコ豚は、ドングリ由来のオレイン酸を脂身に多く含むそうです。
すべてのイベリコ豚がドングリを食べているとは限りませんが、「ハモン・イベリコ・デ・ベジョータ」と呼ばれるイベリコ豚はドングリを主体とした食料で育ったことが保証されており、味・品質ともに最高級とされています。
ドングリの名前の由来
ドングリという名前の由来はいくつかあります。
- コマにして遊んだことから、コマの古名「ツムグリ」(ツムは「回転する」という意味で、クリは「石」を意味する古語)が「ヅムグリ」となり「ドングリ」に転じたという説。
- 朝鮮語で「円い」を意味する「トングルダ」や、蒙古語で「円い」を意味する「トグリク」や、日本語で「円い輪」を意味する「トグロ」が語源になっているという説。
- トチの栗「橡栗(トチグリ)」が音便化され「どんぐり」になったとする説。
ドングリの漢字表記
ドングリの漢字表記は「団栗」です。
団栗という字は当て字で、ドングリがまるい栗なので、「まるい・まるくまとまる」という意味を持つ「団」と「栗」を合わせて「団栗」の字が当てられたといわれています。
ドングリの花言葉
ブナ科の樹木全般に花言葉
「歓待」
「勇敢」
「愛国心」
(マテバシイの花言葉)
「勇気」「力」「長寿」「永遠の愛」
(クヌギの花言葉)
「おだやかさ」
(コナラの花言葉)
「勇気」「独立」「強い道徳」「保護」「祖国愛」「権力」
(カシの花言葉)
「力」「長寿」
(カシワの花言葉)
「愛は永遠に」「愛想のよさ」「勇敢」「歓待」「独立」「自由」
写真の詳細
この記事のドングリの花の写真は下記のカメラとレンズを使用して撮影しました。
【カメラ】Canon EOS 80D
【レンズ】EF100mm F2.8L マクロ IS USM