ジンチョウゲ(沈丁花)の花の写真・花言葉・歴史・薬効・名前の由来・別名・英名・漢名・神話・伝説・誕生花の紹介です。
ジンチョウゲ(沈丁花)
散歩で出会ったお花★ジンチョウゲ(沈丁花)
ジンチョウゲ(沈丁花)の花の写真
ピンク色のジンチョウゲの花が咲いていました。
ジンチョウゲには花びらがなく、花びらのように見える部分はガクが変形して色づいたものです。
ガクは花びらよりも肉厚で枯れにくいため、ジンチョウゲの花は長く咲き続けます。
ジンチョウゲは一般的なピンク色の「薄色沈丁花(ウスイロジンチョウゲ)」以外に、白い花を咲かせる「白花沈丁花(シロハナジンチョウゲ)」と、葉に黄白色の斑点がある「覆輪沈丁花(フクリンジンチョウゲ)」などがあります。
ジンチョウゲは雄木と雌木があります。
日本に植えられているもののほとんどは雄株で、挿し木で増やします。
雄株なので実を結ぶことはありませんが、まれに美しい赤色の果実ができる場合があります。
この果実は有毒なので注意が必要です。
【使用カメラ】Canon EOS 80D【レンズ】EF100mm F2.8L マクロ IS USM
ジンチョウゲと金木犀(きんもくせい)梔子(くちなし)は日本の三大香木といわれています。
春はジンチョウゲ、夏は梔子、秋は金木犀が季節の匂いを運びますが、その中でもジンチョウゲが一番遠くまで匂いが漂うと言われています。
ジンチョウゲの歴史
ジンチョウゲの原産地は中国南部で、中国ではジンチョウゲは縁起の良い花として古くから珍重されているそうです。
日本では、室町時代の一条兼良の著書の「尺素往来」に「沈丁華」という名前で登場していることから、室町時代にはすでに栽培されていたようです。
漢方薬としてはジンチョウゲ
ジンチョウゲの花の煎じ汁は瑞香花という名前の漢方薬で、歯痛、咽喉痛、乳がん初期、神経痛などの薬効があるとされています。
民間療法としては歯痛や口内炎に使われているそうです。
ジンチョウゲ(沈丁花)の名前の由来
ジンチョウゲ(沈丁花)の花名は、香木の「沈香(じんこう)」のようないい香りで、丁子(ちょうじ)の花に似た花を咲かせることに由来します。
沈丁花は「ちんちょうげ」と読む場合もあります。
ジンチョウゲ(沈丁花)の別名
ジンチョウゲの別名は、輪丁(リンチョウ)、チョウジグサ(丁子草)、花胡椒(ハナゴショウ)、芸香(ウンコウ)、ジンコウ(沈香)です。
ジンチョウゲの英名
ジンチョウゲの英語名は「Daphne(ダフニ)」、「Winter Daphne(ウインターダフニ)」です。
Daphne(ダフニ)は、太陽神アポロンの求愛から逃れるために月桂冠に姿を変えたギリシャ神話の女神の名前「ダフネ」に由来し、ジンチョウゲの葉が月桂冠に葉が似ていることにちなみます。
ダフネの神話
弓矢で遊んでいたエロスは、アポロンにからかわれた腹いせに、恋に陥る金の矢をエロスに放ち、愛されることを拒否する鉛の矢を川の神の娘ダフネに放ちました。
アポロンはダフネに恋して追いかけますが、ダフネはその求愛を拒絶し、アポロンから逃れるため父親に頼んで月桂樹の姿に変えてもらいました。それを知ったアポロンは嘆き悲しみ、ダフネの月桂樹の葉で冠を作り、生涯それを頭にかぶっていたといわれています。
ジンチョウゲ(沈丁花)の漢名
ジンチョウゲの漢名では瑞香(ズイコウ)、睡香(スイコウ)、七里香、千里香です。
漢名の睡香(スイコウ)という名前は、昔、修行僧が中国の江西廬山(ろざん)で昼寝をしていた際に夢の中で甘い香りがしたので目覚めて辺りを探したところジンチョウゲが一面に咲いていたことから、その花を「睡香(スイコウ)」と名付けたという故事に由来します。
後に、これはめでたい前ぶれ(祥瑞)であると考えた人が、瑞端の字をあてて「瑞香(ズイコウ)」と名付けたといわれています。
七里香や千里香という漢名は、その花の香が遠くまで香ることに由来します。
ジンチョウゲの中国名(漢名)
ジンチョウゲは中国名は「瑞香(ズイコウ)」で、古くは「睡香(スイコウ)」と呼ばれていました。
昔、中国の江西廬山(ろざん)で昼寝をしていた修行僧が、夢の中で甘いよい香りをかいで目を覚まし、辺りを探したところジンチョウゲが一面に咲いていたので、この植物に「睡香(スイコウ)」という名前をつけました。
後に、
ジンチョウゲ(沈丁花)の花言葉
「栄光」
「不死」
「不滅」
「青春の喜び」
「信頼」
「自然美」
「楽しみ」
「永遠」
「不老長寿」
「甘美な思い出」
「歓楽」
「実らぬ恋」
誕生花(ジンチョウゲ)
ジンチョウゲは2月10日、2月23日、12月15日の誕生花です。
以前に撮ったジンチョウゲ(沈丁花)の花の写真
3年前に撮ったジンチョウゲの花の写真です。
【使用カメラ】EOS Kiss X5【レンズ】EF35mm F2 IS USM
■ダイアリー
まだ肌寒いけど、春らしい気候になってきました。紫外線が増える季節なので、しっかり紫外線対策をしなきゃ★