うちのワンコ(15歳の老犬)の白黒チワワくんが2ヵ月前にチェリーアイの手術をしたのですが、経過は順調で、再発の心配もなく、めでたく完治しました☆
チェリーアイ
チェリーアイとは犬の目の内側の普段はまぶたの中に隠れている第三眼瞼腺(瞬膜腺)が腫れて飛び出してきちゃう病気で、正式名は「第三眼瞼腺脱出」というそうです。
うちの白黒チワワくんの場合は、2年ぐらい前から左目だけ時々目頭の粘膜が腫れてチェリーアイのような症状になっていたのですが、いつもすぐに自然に治っていました。
ところが、昨年の7月に発症したときは自然に治らなくて瞬膜腺が飛び出したままになっちゃいました。
発症してすぐの頃の写真。
発症してすぐの頃は、左目の目頭側にほんのちょこっと肌色の粘膜のようなものが飛び出しているだけでした。
この角度だとちょっと目立ちます。
チェリーアイ発症後の経過
いつものようにまたそのうち治るだろうと思って最初の頃はあまり気にしていなかったのですが、今回は1ヵ月たってもそのまま、2ヵ月たってもそのまま…
そのうち、だんだん腫れが大きくなってきちゃいました。
発症後1ヶ月の写真
発症してすぐの頃よりも粘膜の腫れが目立ちます。
遠目でも結構目立ちます。
発症後2ヶ月の写真
目の粘膜は腫れているけど、いたって元気です。
発症後3ヶ月の写真
目頭のぷっくりがかなり目立つようになってきました。
発症後4ヶ月の写真
3ヶ月の頃とあまり変わらない感じです。
ワンコ自身はあまり目のことを気にしている様子はなく、ご機嫌です。
チェリーアイの手術は全身麻酔が必要
ネットで調べると、チェリーアイを完治させるためには手術が必要で、その手術は全身麻酔で行うというようなことが書いてありました。
白黒チワワくんは老犬なので全身麻酔をしても大丈夫なのかな…という不安が大きくて、何とか自然に治ってくれないかな…と思いながら過ごしているうちに、いつのまにか発症してから5ヵ月も経ってしまいました。
チェリーアイの手術は発症してから時間がたてばたつほど難しくなるそうで、のんきな私もさすがにちょっと焦ってきちゃいました。
でもワンコ自身はべつに痛くも痒くもないような様子だったので、本人(本犬?)が別に苦にしていないのに老体に負担をかけて全身麻酔で手術をして、もし万が一何かあったら…と思うと、手術をしようという気にはどうしてもなれなくて、見た目だけの問題ならもうずっとこのままでもいいかな…と思ったりもしました。
そういうわけで、チェリーアイに関しては手術をする気はまったくなかったのですが、ネットで色んな情報を集めているうちに、チェリーアイは若い犬が発症することがほとんどで、老犬の場合はチェリーアイではなく悪性腫瘍の可能性もあるというような情報を見つけて、ぎょっとなっちゃいました(@_@)
とりあえず一度病院で診てもらっておいたほうがいいかも…と思って、すぐにペット病院に行ったら、チェリーアイで間違えないとのことだったので、ほっと一安心。
ただ、チェリーアイになっているほうの目は、チェリーアイのせいでまばたきがしっかりできなくて、そのためドライアイになっていて角膜にキズがいっぱいついているそうで、すぐに手術で治したほうがいいと獣医さんに言われました。
老犬だけど健康状態がすごくいいので、全身麻酔で何か起きる心配はまずないということだったので、じゃあ思い切って手術しようということになりました。
チェリーアイの手術当日
手術当日は、朝9時頃に病院に行って、そのまま白黒チワワくんを病院に預けて、お迎えは夕方6時頃でした。
もし何かあったら電話がかかってくるということだったので、常にスマホをそばに置いてそわそわしていたのですが、電話はなかったので手術は何事もなく順調だったようです。
で、夕方の6時頃にお迎えに行くと、白黒チワワくんの目がまったく元通りのぱっちりおめめに戻っていました(ё_ё)
ネットでチェリーアイの手術をしたよそのワンちゃんの飼い主さんのブログなどには、手術後1ヶ月以上腫れたというようなことがよく書いてあったため、きっと腫れた痛々しい目になっているんだろうな…と思っていたので、腫れがまったくない目の状態を見てかなりびっくりw(*゚o゚*)w
手術日当日、病院から帰ってきてすぐのときの写真。
疲れてげっそりとした顔をしていますが、目は腫れもまったくなく、白目の充血もほとんどありません。
目を引っ掻いたりぶつけたりしないように病院でエリマキトカゲみたいなエリザベスカラーを首に巻いてもらっていましたが、短足なためエリザベスカラーが地面につかえてまったく歩けないので病院から帰る途中で外しちゃいました (^^;)
それ以降、エリザベスカラーはまったくしていませんが、別に問題なしでした。
チェリーアイの手術後のケア
手術後1週間、抗生剤のお薬を飲ませるのと、軟膏状の目薬をささなければいけないのですが、この目薬をさすのが最初はちょっと難しかったです。
目薬をさそうとしたら顔をそむけるので、眉毛やおでこのあたりの毛が軟膏でベタベタになったり、やっと目にさせたと思ったら、ぶるぶるぶると顔を振ってせっかく目にのっかっていた軟膏がどこかに飛んで行っちゃったりで、最初の何日かはかなり悪戦苦闘しました。
でもそのうち慣れて、1週間目ぐらいには、数秒で簡単にささっとできるようになったのですが、うまくできるようになった頃には、もう目薬が不用になっちゃいました( ´・ω・`)セッカク ウマクナッタノニ…
手術後の通院は、手術後5日目に1回行っただけで終わりだったので、今回のチェリーアイの手術のための通院は、最初の診察と、手術当日と、手術の5日後の3回だけでした。
思ったより通院の日数が少なくてよかったです。
チェリーアイの手術の費用
今回のチェリーアイの治療の費用は、手術代が7万円ちょっとぐらいで、2回の通院の費用を合わせて、合計で8万円ほどでした。
保険に入っていたら自己負担は1割ぐらいで済んだようですが、保険に入っていないので全額実費でした。
ワンコの病気の治療費は保険がないとかなり高額です
白黒チワワくんは以前は尿道結石の手術をしたのですが、そのときには10万円以上かかりました。
そういうこともあって、1年ぐらい前にペット保険に入ろうかな…と思って資料を取り寄せたりしたのですが、老犬になってから入れるペット保険はほとんどなかったので断念しました。
12歳11ヵ月を超えちゃうと新規では加入できない保険がほとんどなので、12歳11ヵ月になる前に保険に加入しておかないと、ワンコの老後の医療費の負担がかなり大きくなっちゃいそうです(´・ω・`)
■関連記事⇒ペット保険にもっと早くに入っておけばよかった…
チェリーアイの手術をしてよかった
治療費はちょっとかかっちゃいましたが、でもまた可愛い顔に戻れたし、ドライアイも治って角膜のキズもよくなったし、ワンコ自身も角膜のキズは不快だったかもしれないので、手術をしてよかったです。
こんなに簡単で安全な手術なら、半年近くも我慢せずにもっと早く手術したらよかったな…と思います。
それと、全身麻酔をしたついでに歯石も綺麗に全部取ってもらって、虫歯も抜いてもらったので、口臭がまったくなくなって、息がさわやかになりました。
それまでは口臭がかなりひどくて、顔を近づけるときには息を止めなければいけないぐらいのレベルだったので、口臭がなくなって本当にありがたいです。
チェリーアイの手術方法
チェリーアイの手術方法は何種類かあって、大きく分けると、飛び出している瞬膜腺を切除せずのまぶたの中に戻す「第三眼瞼腺埋没」と、瞬膜腺を切除してしまう「第三眼瞼腺切除」の2種類あるようです。
瞬膜腺は涙を作る役割があるので、切除してしまうとドライアイになる可能性があるため、「第三眼瞼腺切除」はあまり推奨されていないようです。
ただ、「第三眼瞼腺切除」は瞬膜腺自体がなくなってしまうので再発の心配はまったくありませんが、「第三眼瞼腺埋没」はまれに再発する場合があるというデメリットがあります。
白黒チワワくんは瞬膜腺を残す「第三眼瞼腺埋没」で手術をしました。
第三眼瞼腺埋没には、結膜を切開してポケットを作ってその中に飛び出している瞬膜腺を入れて縫合する「ポケット法」と、飛び出している瞬膜腺に糸をかけて目の奥の眼筋に縫い付けて第三眼瞼腺を引っ込める「アンカー法」があって、白黒チワワくんはアンカー法で手術しました。
チェリーアイが発症してから長い期間が経っていると瞬膜腺の中の軟骨が変形してしまっているので、軟骨を切断して変形した形を元にもどしたりする処置が必要になる場合があるようです。
白黒チワワくんは半年近くも放置していたので、軟骨が変形していたそうですが、なんとかそのままで手術できたようです。
チェリーアイの手術後の経過
手術後の生活はまったく変わりなしで、手術日の翌日から散歩にも普通に行きました。
ただ、目に砂埃が入っちゃうといけないかな…と思ったので、手術後1週間ぐらいは地面が土になっている公園などに行くのは避けて、舗装された道を選んで散歩しました。
目の腫れは、手術日も翌日以降もまったくなしでした。
手術後に腫れるかどうかは、手術式の違いや先生の腕など、色んな要素があるようです。
手術後2ヵ月経った現在の写真。
何事もなく手術ができて、ちゃんと元通りに治って良かったです。
腕のいい先生に手術していただけて、ラッキーでした☆