ワンコが退院
肺水腫で入院していたワンコ(チワワ 16才)が退院しました。
入院時に異常に速かった呼吸は元通りになったのですが、元気がなく疲れ果ててへろへろという感じです。
入院中は息も絶え絶えの状態だったのに、検査や治療があるたびに反抗して大暴れしたようなので、かなり体力を消耗させてしまったんだろうな…と思います。
病院でワンコとご対面したとき、角膜が剥がれてしわしわになっているように見えてびっくりしました。
眼球を洗ってもらったらすぐに綺麗になったので、涙が結晶化して鱗のようになったものが眼球を覆っていたようです。
そんなになるまで泣いたんだな…と思って、胸が痛くなりました。
家に帰ってからもこっちを一切向いてくれず、背中を向けてゴロゴロ寝てばかり。
ぐったり寝ているようですが、見るたびに体勢が変わっています。
毛があるのでわかりにくいのですが、痩せてしまって触ると骨と皮と毛だけという感じです。
ベロが出ています。精魂尽き果てたという感じ…。
目はときどき開けているので、眠っているのではなく拗ねているのか、あるいは相当心が傷ついて落ち込んでいるようです。
病院に置いていかれたことをかなり怒っているのか、ショックだった様子…(・ω・; )
病院に行く前は、息が苦しいながらも機嫌はよくて、朝ごはんのときはいつも通りに起きて目をキラキラさせながら餌を待っていたし、散歩をさせたときもふらふらしながらでも嬉しそうに歩いていました。
でも病院から帰ってからは、歩かせようとしてもほとんど歩かないし、餌をまったく食べようとしません。
ただし、私のおかずから取り分けた焼魚や鶏肉はパクパク食べました。
食欲はないけど、美味しいものは食べられるようです(; ^ ー^)
僧帽弁閉鎖不全症による肺水腫
肺水腫の原因は、僧帽弁閉鎖不全症という心臓の病気で、歳をとった小型犬にはかなり多い病気なんだそうです。
僧帽弁閉鎖不全症によって負担がかかっていた心臓は少し肥大していましたが、入院中の投薬治療でもとの大きさに戻り、肺の中の水もほぼ全部抜けたと先生は仰っていました。
でも僧帽弁閉鎖不全症は薬では治せないので、対処療法として、心臓の負担を減らすための薬を今後は毎日ずっと飲み続けなければいけないそうです。
それでも病状の進行は防げないそうで、またいつ肺水腫になるかわからないという状況です。
そして肺水腫になると生命の危険があるので、そのたびに入院…。
それもなんだか可哀想な気がします。
大嫌いな病院で涙の鱗ができるほどつらい思いをさせて寿命を伸ばして、その結果、また再び肺水腫の苦しい思いをさせて、そしてまた病院へ入院。
そんなことを繰り返すことが、ワンコにとって幸せなことなのかな…と思ってしまいます。
もし私がワンコなら、きっとそんなことは望まないと思います。
もう治らない病気なら、無理な延命をせずにそっとしておいてほしいと思うんじゃないかな…と思います。
まだ外科手術で完治の見込みがある若いワンコならともかく、もう16歳でいつ老衰になっても寿命が尽きてもおかしくないような状況なのに、わざわざ嫌な病院に入れて延命治療をするのは却って苦しめているだけのような気もします。
なので、次回肺水腫になったら、そのまま治療せずに自然に任せることにしようかな…とも思っています。
でもそのときになったら、やっぱり苦しそうなのを見ていられなくて病院に連れて行ってしまうかもしれないけど、ひとつの選択肢として、自然に任せるということも念頭に置いておきたいと思います。
病院で辛い思いをしながらその場しのぎの治療を受けるよりも、少々苦しくても、いつものお気に入りの場所で、いつもの匂いを嗅いで、いつもの音を聴いていられることのほうがワンコにとっては幸せなような気がします。
病院はワンコの命は守ろるのが仕事で、ワンコの幸せのことまでは考えてはくれません。
なので、ただ病院の勧められるままに治療を行うのではなくて、治療して少しでも延命することがワンコにとって本当に幸せなのか、寿命を縮めても自然に任せるほうがワンコにとって幸せなのかは、そのときの状況に応じて冷静に考えなきゃいけないと思っています。
とてもむずかしい選択ですが…。
心臓の薬は、肺水腫の再発を少しでも防げるのならずっと飲ませようと思います。
そしてできるなら、肺水腫を再発させずに少しでも長く生きて、老衰で安らかな最期を迎えてくれたらいいなと思っています。
もうワンコと一緒にいられる時間はそれほど長くはないかもしれないけど、残りの時間をワンコが幸せに過ごせるように…私の願いはそれだけです。